9/9に大阪で開催されたScala関西サミットに参加してきました。いつもながら非常に楽しかったです。主催のきの子(@aa7th)さん、スタッフの皆さんお疲れ様でした!
今回のScala関西サミットは、自分にとって3つのミッションがありました。
- 自分のセッションの発表
- エフ・コード社の準備のお手伝い
- 発表資料レビューのお手伝い
それぞれ別種の忙しさがありましたが、なんとか乗り切ることができたので、ようやく肩の荷がちょっと降りた気持ちです。
最近僕がどんな仕事をしているか見えにくいと思いますので、良い機会ですし今回の記事では上記3つそれぞれについて、ご紹介しようと思います。
自分のセッションの発表
今回Androidネタは封印して、Dottyネタで喋ってきました。
内容としては、Scala2系のつらみと、その対処法を2系とDottyで比較する話です。Dottyは非常に面白いけどまだ色々変わりうるし、それ単体で今すぐ役立つ話ではないので、敢えてScala2系にスポットをあてました。
サブトピックとして、暗黙展開の発散(implicit expansion divergence
)についてきちんと説明しているドキュメントがあまり見当たらなかったので、丁寧目に解説を書いてみました。
エフ・コード社の準備のお手伝い
9/8のプレスリリースの通り、株式会社エフ・コードの商品開発部顧問に就任しました。
エフ・コード取締役の門田(@yoshinorikadota)さんが4年来の友人で、かつエフ・コード社にScalaMatsuri 2017のスポンサーになっていただいたことがご縁の始まりです。
会社のビジネスモデルを転換するにあたり、ソフトウェア部門を組織建てる初期から関われることが面白く、顧問のオファーをお引き受けすることにしました。職務内容としては、エンジニア組織の設計・プロセス改善を主として、自分が貢献できそうなところを見つけては落穂拾い的に様々なお手伝いをしています。
僕は基本的には黒子の立場だと自認しているのですが、同時期にがくぞ(@gakuzzzz)さんの入社と水島(@kmizu)さんの技術顧問就任という一大ニュースがあるということで、これを機にエフ・コード社をScala企業として認知してもらうため、既にエフ・コード社がスポンサーすることが決まっていたScala関西サミットにプレスリリースを合わせましょう、と持ちかけました。
スケジュールの言い出しっぺということもありまして、プレスの構成及び文面レビュー、撮影のセッティング、パネルをふくめた写真の構図決めなど、お手伝い諸々をしていました。
その結果のプレスリリースがこちら。お陰様でTwitter上でもScala関西サミットでも話題になりました。
エフ・コード、中村学氏がチーフアーキテクトとして入社、水島宏太氏・麻植泰輔氏が顧問に https://t.co/IDaDEdk1B6
— CodeZine (@codezine) September 8, 2017
そして当日にブースで配布する、来場者の記憶に残るノベルティグッズを何にしようか、というミーティングで僭越ながら僕がアイディアを出しまして、とてもキャッチーなコピーやポップとともに実現していただきました。
そう、null消しです。
株式会社エフ・コードでは本日大阪で行われているScala関西サミットにスポンサードさせていただいております。ブースでは煩わしいNullを消すためのCleanerを配布し、大阪からNullを一掃する構えです。よろしくお願いいたします。#scala_ks pic.twitter.com/R0afY5yURZ
— まつさか (@ma2saka) September 9, 2017
お察しのとおり、がくぞさん公式の肩書き Professional Null Cleaner
(参考)に因んでいます。がくぞさん、ネタにするのを快く承諾くださりありがとうございました。
こちらも非常にご好評いただいたので、ホッと胸を撫で下ろしています。
社内でエフコードさんからいただいたnull消しを配布している。これで弊社からnullぽが撲滅されるはずだ…。 pic.twitter.com/varGAYvprI
— Naoki Takezoe (@takezoen) September 12, 2017
一刻も早いnullの撲滅を祈っています。
発表資料レビューのお手伝い
技術アドバイザーをさせていただいているセプテーニ・オリジナルさんと、前述のエフ・コードさんからスピーカーが総勢7名(顧問も入れたらのべ11名?)も出るのを受けまして、せっかくなので社内練習会やりましょうと言い出したり、希望者ベースですが発表資料レビューのお手伝いをしていました。
どんなレビューをしたか振り返ると、そのときの準備の進捗度によって、ざっくり4パターンありました。
- 講演主旨・メッセージの洗い出し/壁打ち
- 主旨を伝えるために最適な構成の整理/壁打ち
- 論理展開の整理/壁打ち
- 言葉の選び方 / 図の構成 / 技術的誤謬などの細部のレビュー
皆さん優秀ですし、教えるというよりもむしろ論旨を明確にしたり迷子にならないよう誘導するための、壁打ち相手としてレビュアー参加させてもらいました。
カンファレンス外の催し
僕は基本的にカンファレンスには、本体よりむしろそれ付随する懇親会等で、集った人達とわいわい議論したり喋るのを楽しみに参加しています。
というわけで、河内(@kawachi)さん主催の前夜祭?(@airbnbの宿)に乗っかったり、2次会、3次会を企画させていただきました。
前夜祭?
Scala関西サミット参加者でairbnbの宿に集合してます! #scala_ks pic.twitter.com/EBweC9qo0p
— Taisuke OE (@OE_uia) September 8, 2017
2次会
Scala関西 Summit 懇親会二次会!おえさんの幹事力ぱねぇ (東京勢なのに!!) #scala_ks pic.twitter.com/IWT6dvqfZW
— Hiroshi (@itohiro73) September 9, 2017
3次会
Scala関西サミット史上最大?の2次回、3次会参加者数で、色んな方とも喋れてとても楽しかった!ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました 🙌
和装でぶらり京都旅
カンファレンス翌日の9/10は、なんとなく3次会で「和装したいよね!」という話になり、京都でこんな感じになって、ぶらぶらと清水のあたりを散策していました。
和装の手配をしてくれた堀内(@noriakihoriuch)さん、どうもありがとうございました。
関西のScala企業訪問
せっかく関西に来たということで、ご厚意に甘えて関西のScala企業にもお邪魔させていただきました。
粕谷(@daiksy)さんに連れられて、はてなさんでランチごちそうになりつつ、Scalaの事例のお話をお伺いしてました。有り難うございました!
また藤井(@yoshiyoshifujii)さんのご厚意で、MOTEXさんにお邪魔してモブプロ初体験してきました。
ペアプロだと「ここは〜を使う方が良いですよ」でその場では終わりやすいですが、モブプロだと更に他の人が乗っかって「それなら〜という方法もありますよ」と複数の手段のどちらが適切か議論しやすい点が面白いですね。その文脈において、ペアプロは並列数上げたスキルエクスチェンジが捗りますが、モブプロはレビュアー含めて弁証法的に知見が深まるのが良いところだと感じました。必要な場面でそれぞれ使い分けたいです。
藤井さん、体験ツアー組んでくださり有り難うございました!